Application Control 構成の設定

Application Control 機能は、 Application Control の構成エディタで構成します。 このエディタには、Security Controls コンソール内のいくつかの場所からアクセスできます。

  • [新規] > [Application Control 構成]
  • Application Control 構成、右クリック、新規 Application Control の構成
  • [新規] > [エージェント ポリシー] > [Application Control] > [新規]

このオプションの場合、保存後に構成がポリシーに割り当てられます。

最上位ノード [構成設定] には、次の3つのタブがあります。

機能

次の Application Control 機能を選択して、この構成で有効になるようにします。

実行ファイル制御

実行ファイル制御は、構成全体をとおして次の機能をカバーします。

  • 信頼できる所有権 - ルール プロセス中、項目の所有権が、構成で指定されている信頼できる所有者のリストと一致していることを確認するため、ファイルおよびフォルダに対して信頼できる所有権の確認が実行されます。
  • セキュリティ レベル - 許可されていないファイルを実行するための制限のレベルを指定します。
  • 許可された項目と拒否された項目 - ルール セットに適用される、特定の項目に対するアクセスを許可または拒否します。

権限管理

権限管理を利用することで、ルールセットに関連付けできる再利用可能な権限管理ポリシーを作成できます。また、再利用可能な権限管理ポリシーを利用することで、ファイル、フォルダ、ドライブ、ファイル ハッシュ、およびコントロール パネル コンポーネントへのアクセスを昇格させる、または制限することができます。 制御レベルの粒度をより細かくすることで、ソフトウェアのデバッグやインストールを行うための特定の権限を割り当てることや、製品間 (Microsoft Outlook と Microsoft Word など) の相互運用性を管理するための整合性レベルを設定することができます。

権限管理には次の4つの主要機能があります。

  • アプリケーションを対象とする権限管理の昇格。
  • コントロール パネル コンポーネントや管理スナップインを対象とする権限管理の昇格。
  • アプリケーションを対象とする権限管理の降格。
  • コントロール パネル コンポーネントや管理スナップインを対象とする権限管理の降格。

ブラウザ制御

ユーザが特定の URL へのアクセスを試行したときに、そのユーザを自動的にリダイレクトするには、この機能を使用します。 禁止された URL のリストを定義することにより、リストされた URL へのアクセスを試行したユーザを、既定の警告ページまたはカスタムの Web ページにリダイレクトします。 特定の URL を許可するという選択肢もありますので、リダイレクトと併用すれば、柔軟性や制御性が高まるとともに、Web サイトの許可リストを作成できます。

Internet Explorer 用には、この機能を構成する前に、エンドポイントごとにインターネット オプションを使用して他社のブラウザ拡張を有効にする必要があります。 または、これを、グループ ポリシーを使用して適用することもできます。

URL リダイレクトは、Internet Explorer 8、9、10、11 と互換性があります。 Chrome を使用する場合は、すべての管理エンドポイントが同じドメインに属している必要があります。

ハッシュ アルゴリズム

ファイル ハッシュは、ファイル自体の実際の内容にしたがってファイルを正確に特定するための手段となります。 各ファイルが検査され、その内容に照らして、デジタル ハッシュ (いわば指紋のようなもの) が生成されます。 アプリケーション制御 では、業界標準のハッシュである SHA-1、SHA256、および Adler-32 を使用します。 何らかの方法でファイルが変更されると、ハッシュも変更されます。

デジタル ハッシュは、その正確性から、究極のセキュリティ方式と考えられています。ファイル自体を除くすべての要素とは無関係に、各ファイルが特定されます。 たとえば、管理者が、コンピュータ システム上のすべての実行ファイルのデジタル ハッシュを取得して記録します。 その後、あるユーザがアプリケーションを実行しようとします。 そのアプリケーションのデジタル ハッシュが計算され、記録された値と比較されます。 合致すると、アプリケーションの実行が許可されます。 それ以外の場合は拒否されます。 この手法の場合、ゼロ デイ保護も提供されます。 新しいアプリケーションの導入がインターセプトされるだけでなく、マルウェアに感染しているアプリケーションもブロックされるからです。

ファイル ハッシュが「信頼できる所有権」と同じような保護を提供するとはいえ、適所にあるセキュリティ システムの維持という観点で時間と管理についても考慮する必要があります。 アプリケーションは、プログラム レベル、バグ フィックス、脆弱性パッチなどの関係で常に更新されています。 つまり、関連付けられたファイルもすべて、常に更新されています。 そのため、たとえば、Microsoft Office に製品レベルが適用された場合、更新された部分を機能させるためには、更新されたファイルの新しいデジタル ハッシュを取得する必要があります。 ダウン時間を排除するため、更新が入手可能になった時点で、これらのハッシュを入手できるように注意を払ってください。 さらに、古いハッシュは削除することをお勧めします。

詳細設定

詳細設定を使用すると、アプリケーション制御 構成が配布されたときに管理エンドポイントに適用される追加設定を構成できます。 新しい詳細設定が含まれている新しい構成を配布すると、エンドポイントに配置されている既存の詳細設定はすべて削除されます。

[詳細設定] タブで、作業領域を右クリックして [追加] を選択すると、使用できる詳細設定のリストが表示されます。 これらの設定は、管理エンドポイントに構成が配布された時点で適用されます。

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